刃物研ぎ日記
私の工房には近所の飛び入り客が時折あります。。
彫刻とは別に茶器の金継ぎ想いの品まで再生に至る。
ジャンルは違うけれど今回はお婆ちゃんの包丁再生。
写真は刃零れを私が整えた後の状態ですが鋼と地金の合わせ火打ち刃物は姿見が小さくなっても再生出来ます。
板前さんなんかは小さくなった包丁を飾り付けの細工に使います。(お寿司屋なら胡瓜や大根で形で色を添えますね)
さて今回の包丁の手入れも何度目だろか?…
でも未だ未だ使えます。一般家庭なら3ヶ月は楽に切れ味は良いと思います。
この砥石で研いだ包丁で林檎も胡瓜も魚も味が違って来ますよ。
角がピッシャとシャープな感じは食感を変えます。
トマトや豆腐なら角が実感しやすいと思います。
しかし今はステンレス包丁がメンテナンスが手軽でポピュラーですがこの面倒臭い行為こそが楽しく美味しく愛着の秘訣ですよ。
荒神堂/鈴木富喜