道具手入
カチカチ・・トチットチッ・・・
地金を打ち出し鋼を叩く音が響きます。
耳と手答えというのは万能なセンサーで感覚的にやった方が良い結果になるのだから物事の進化なのか退化かは不思議な関係かも知れませんね。
もっと分かり難い表現ですがはじめてお目に掛かる刃物にも何気無く性格みたいなものが見えるのが「人が打ったモノ」ならでわの品だと思います。
またどんな具合でもあれそれらのモノは段々と穏やかな性格になってゆくから面白い。
こんな話をしていたら記憶が回り始め、そう長年面倒を見てもらった鍛冶屋でもある酒井田さんとよく話した風景が浮かんだ・・・
「おみゃさんが何も言わんくても道具見りゃ・・たいがい分かるわさ・・・」
病院からでも電話くれた名古屋弁が今でも応援歌だよ。
ありがとさん!