荒神堂だより

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獅子頭の制作の合間に時間を作り様々な内容を段取りしなくてはならない。
金継ぎの依頼もあれば端午の節供に桃の節句もある、母の日の贈り物、外国への贈り物とご相談を承ける。
今年はコロンバスへのホームスティに漆の剣玉を贈り物としたものもあった。
さて余談ばかりの工房ですが長い間時間を過ごしている立雛形を制作中ですが自分の理想的な姫の顔がしっくり納まらず何度創り直したことやら…イメージスケッチした顔を彫刻するのですが近づけようとすると死んでしまう…
気分転換するのだが時間を掛ければ解決出来るものでもなく…
映画や本を鑑賞してアイディアを纏め掛かればカチコチになり抜け出せない。
外世界を見たらと思いバス、電車で別の街をブラつく…「あの地下鉄の人が雛ぽっい」などと頭で叫んでる。
そんなくだらない頭でグタグタやって、あるとき工房前を横切るいつもの野良猫を見たら一気に雛の顔が出来上がる…
本当に馬鹿げた時間を使う…褒めるも情けも出ないですわ。
少し改札口の光が見えたような…

荒神堂/鈴木富喜

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