<2019修復日記>
彼是と順番に手掛けていますが、最近目立つのが安易な頭の作りと漆仕上げが多い様子です。
コスト削減の為に当初行ったのでしょう。
やはり30年、40年後の結果は良くない状態になっています。
酷いものには8年、10年くらいでも修繕に多数問題が発生するものまで存在しています。
私の工房では今となれば古くさい制作工程で復元も修復、修繕で行い続けています。
過去現在においても手仕事の移り変わりも目にして来ました。
そんな中で天然素材の良さも科学素材の利点も僅かですが知っています。
私の手仕事は生産性は非常に悪いですが日本古来の「ものづくり」を通して日本らしさの精神面を教えられている様です。
荒神堂/鈴木富喜