獅子頭の修復日記
漆の乾燥をゆっくりしなければならないので次の工程まで装飾や加飾の準備をしています。
今回はヤク鬣を使うことになり小縒にする作業に泣かされ…
これらの天然素材は古来から牛科ヤクから採取しています。
また、チベットなどの過酷な聖地で育った純毛は空気を含みやすくふんわりしているのも魅力です。
しかしこれが手仕事泣かせの扱い難さでもあります。
毛先の方向性がランダムであり纏めるのが一苦労します。縛目にテンションをかけるのも見た目以上に大変な作業です。
時間と根気の闘いで五十本程の小縒にしました…。
獅子のお洒落もメイクアップもまだまだ準備中(笑涙)。
Bill Evans聴いて落ちついて頑張ります。
荒神堂/鈴木富喜