修繕日記
日々明け暮れております…
一気に集中しなければならない作業に入り関節部に疲労がきています。
漆木地固めの第一歩が始まり暗く辛い時間に弱気になることさえあります。
一般的な方は漆がどんなものか?…知らない世界かも知れません。
私の工房では彫刻から漆に至るまで一貫制作による日本古来の技術で復元、修復を出来る限り再現しています。
これらの制作には天然材料が大半を占めています。
しかし近年になり材料の貴重が進み単価上昇やそれらの作り手が瀕死状態になり一部科学的材料を用いらざる負えないのが現状です。
そんな材料生産者が減る中ではありますが工房では様々な協力者のお蔭で制作を続けることが出来ています。
前置きが長くなりましたが生漆の濾過から朝から幕明けとなり、風呂でゆったりと時を待っています。
荒神堂/鈴木富喜