岡崎市/I様「花台」
修繕日記
「研」の工程が続いています。
昨夜で錆中から肌が整い初めたので時差で表と裏の工程を進めることにします。
ぼんやりしていたイメージが具現化し「上がり景色」が頭に浮かんで来ます。
この工程も無駄なく蒔絵筆を走らせることに神経を集中します。
迷いがあるとメリハリの無いものになってしまうので今までの作業から一転し想像的作業が要求されます。
またこれらの天然材料は貴重な存在ですが現在では仲間からの支援により私も用いることが出来ることに感謝しています。
近代社会から見たら奇妙な内容に映るかも知れませんが私は材料を一滴まで無駄にしない貧乏根性を変えず続けます。
*余談、蒔絵筆は昔鼠(黒)から作っていましたが近年その鼠が減少した為、今は猫(白)で筆を作っていますよ。
荒神堂/鈴木富喜