今年の気候は何だか異常を感じます。
私の工房のように天然素材や材料を多数仕様して制作していますとその影響を身をもって体験します。
また日本古来の天然素材は面白いもので、本当にその時の天候を敏感に読み取ってしまい仕上がりにも大きな影響が起きて来ます。
私が制作するモノは樹木や草花のように実際に生命があるモノではありませんが…上手く言えば呼吸もしていますし歳も摂り成長もします。
いや〜何だか矛盾した話ですね。
実際、日本の天然材料を扱うのはとてもデリケートなのです。
何度も口説いですが自然が生み出したモノと暮らすのにも少々儀式的付き合い方があります。
本当に日本生まれの材料やモノの声は小さいですから…
よ〜く耳をすませてあげないと聞こえないし応えてくれないですよ…。
それから日本の手仕事は年々、非常に厳しい環境になってきていますが…私の工房も意地と優しさで努力しています。
荒神堂/鈴木富喜