樹齢200年の獅子頭

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官材市場に出てくる木材は一昔に比べると随分、痩せたものが増え、さらに人工林が目立ち初め、時代に合わせた加工用に利用する材も多く目にする様になってしまった。
しかし、我々の生活も今は江戸時代ではないし、いくらエコという言葉を並べてもecologyにはならない。
私もエコな人間ではない、車も乗ればバスや飛行機だって利用する。
結果、地球を汚しているので偉そうなことは言えないですが、まだ使えるモノをエコ製品?に全て買い替えるのも環境に良いとも思えないし、天然素材を流行らせ必要以上に使えば何れ絶滅する。
生き物だって捕り過ぎれば生態系を破壊してしまう。
人間の怖いモノは欲であると思いませんか? ある話で、船の沖釣りなどで必ず釣れる船がインターネット上で話題になるそうです。fishingを楽しむというのは、とても良いと思いますが必要以上の魚を食べられないと思うのですが…?。どんなものでしょうか?皆さん様々な考え方があるので難しいですが、釣りを愉しんでリリースし、自分達が食べられる分だけ持ち帰るという紳士もいるそうです。
私も樹齢200年クラスの木を使い獅子頭を作っています。先代もずっとそうしてきました、ただ言えることは必要以上のことは決してしなかったし、今もおじいちゃん達が作った明治や大正の頃の獅子頭だって立派に生き残っています。何百年も時代を見てきた木を使わせてもらい作り、大切に使われてきているのだから、これからも昔作りまま続けてゆく事が、自然への恩返しになればと思います。

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