修繕日記
徳川の町、岡崎市のI様からご依頼頂いた品物。
嘗ては華舞台で活躍した頭も新たにI様邸の心の花となっているようです。
モノも一枚の古い写真の様に一気にタイムトラベルさせてくれる素敵な役目もありますよ。
さて私の手仕事ですが、呂色をかけた艶漆に僅かな時にだけ箔を捺すことがタイミングがある。
風はもちろん息を殺す静寂な中での作業が続く。
何度も体験する時間帯なのですが杠箔というのは神経が磨り減る内容です。
医学的にも命が縮まるのではないかと思います…(苦笑)
今日はさすがに早く休みたい感じです。
荒神堂/鈴木富喜