獅子工房便り

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福島県/彼岸獅子舞の皆様
連日、女獅子に手をかけています。
これら頭は関東地方の特色ある中でも原点の縁を今も遺すものであります。
私も常に彩色に至る全体像を予測しながら彫刻刀を入れています。
そこで少し私の道具を紹介します。
先日連夜様々なアナログ道具を砥石で研いでは使っていますが今世紀から見れば博物館的な代物ですね。
さて彼岸獅子舞のお話に触れようと思います。
やはり全国に分布する獅子舞の中では顎や可動するものをよく目にしますが関東圏には「三匹獅子」が印象的です。(*関東にも各地で様々な頭(三匹獅子以外)も存在するのも面白いところです)
大きな特徴としては獅子に対して一人の役者が演じるものとなります。
そのルーツとしてはシルクロードを渡り仏教と共に伝来しましたがギリシャの悲劇の仮面文化の特徴的共通点があったり東南アジアの色(*魂の降臨)もあちこちに見受けられます。
しかし日本の文化風習や美意識から生まれた独自性が強く現れていると思います。
海の存在しない土地に波を図案化表現したりと憧れや理想・願いもあったことでしょう。
海すなわち水は生命の源ともいえますから子孫反映や大地への感謝もあったことでしょう。
本当に日本って世界中から多種多様な文化も採り入れる柔軟性もあるけれど独自性も色濃く残っているのは世界でも類を見ないと思います。
これからも日本らしさ失って欲しくないですね。

荒神堂/鈴木富喜

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